田辺さん名言集 Time is Sweets~時はマカロン~

酒寄希望(ぼる塾)

第23話 寂しいときこそLINEの文章に気をつけなさい

みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。

わたしの相方田辺さんの名言を通してみんなで気楽になろう!というこの連載。


今回の名言はこちら!

 

寂しいときこそLINEの文章に気をつけなさい

 

田辺さんはぼる塾の中で一番お姉さんなので、いろんなことをメンバー内で最初に経験します。年を重ねると女性には様々な問題が発生します。その経験を残りの三人に共有してくれるのです。

 

田辺さん「そのときが来てもあんた達が困らないようにね。その代わりお笑いのことは任せるよ! わたし全くわからないから!」

 

田辺さんはお笑いが苦手な優しい人です。そんな彼女が、ある日の楽屋で言いました。

 

田辺さん「寂しいときこそLINEの文章に気をつけなさい」

あんりちゃん「なんですか急に」

田辺さん「これは大事なことよ。友達がね、女は40歳くらいから“寂しい”で狂い出してくるって言っていたの」

はるちゃん「そうなんですか?」

田辺さん「わたしも40歳過ぎてから突然深夜に不安になったりするわ。でもテニプリを見ていると忘れるの」

わたし「それは良かった」

田辺さん「でも、テニプリを知らない人もいる。そういう人は寂しいとね。人と連絡を取りたがるようになるの」

あんりちゃん「まぁ、そうなりますね」

田辺さん「このときね。ものすごく人との距離感を間違えた連絡を送りがちになるのよ」

わたし「どういうこと?」

田辺さん「例えばだけど、彼氏と別れたから寂しいとするよ」

はるちゃん「それは寂しいです」

田辺さん「その寂しさを何故か同性の知り合いで埋めようとするのよ。『彼氏と別れて寂しいから会いたい』ってそのままの気持ちをLINEしちゃうの! 百歩譲って月1で会っている友人とか相手ならぎりぎりわかる⁉ でもさ、全く連絡取っていなかった同級生とかにも同じ文章でLINE送っちゃうの!」

あんりちゃん「それは…送られた相手は困りますね」

田辺さん「そうなの! 困るの! でも寂しさに狂っているとこの文章が変だってことに気づけないの!」

 

田辺さん曰く、「きついこと言うけど、40歳を越えたら寂しさは武器にできない。涙が出てくると言われても周りは“可哀想”よりも“困る”」

 

田辺さん「そして、相手が忙しいと言っても、会う約束を取り付けるまでしつこく連絡をしてしまうの。寂しいって…」

はるちゃん「何で会ってない同級生にまで連絡するんですか?」

田辺さん「会えるなら誰でもいいからよ。ここまで回ってくるということは恐らく親しい友人はもうこのLINE攻撃に愛想をつかしたのよ。万が一、ずっと連絡取っていなかった同級生に本当に会いたいと思っていても、相手は『この人誰でも良いでしょ』って思うよ」

わたし「40歳を過ぎたら寂しくても耐えないといけないの?」

田辺さん「そうは言ってない!」

 

そうは言っていませんでした。

 

田辺さん「寂しいが理由で会いたかったとしても、LINEの文章はきちんと相手のことを考えて送るの。もう40歳なのよ」

あんりちゃん「相手のことを考える」

田辺さん「『わたしが寂しいから会ってくれ』って相手にも生活があることを全く考えてないのよ。寂しいときは自分が主役で他の人は自分のドラマの脇役みたいに思いがちだけど、周りの人だってそれぞれのドラマの主人公よ

はるちゃん「なんか格好良いですね」

田辺さん「例えばだけど、LINEを送る前に相手が今何を好きなのかリサーチする。わたしならカフェ、あんりなら猫、はるちゃんはクレヨンしんちゃん、酒寄さんは香港映画」

わたし「うんうん」

田辺さん「そして、相手が興味を持つお店を探す。『田辺が好きそうなカフェ見つけたの!西荻窪が気になっているって前に言っていたよね? わたしも今西荻窪に興味があってさ! 良かったら一緒に行かない?』まず、初手はこれでしょ!」

あんりちゃん「『寂しいから会いたい』ってただ言われるのと受ける印象が全然違いますね!」

田辺さん「その後で、『ちょっと聞いて欲しい話もあるんだ』って軽めに言うの。寂しいとは決して書かない。相手が忙しかったらすぐに諦める。向こうにも生活がある。引き際が良ければ、相手がスケジュールに余裕があるときに向こうから誘ってくれる可能性もあるよ」

 

この話は37歳のわたしにはもう若干始まっているというか、他人事ではありませんでした。

 

田辺さん「大人が寂しいを連発すると余計に周りから人がいなくなる残酷な現実を覚えておいて。ちなみに新社会人くらいまでは寂しいって言うのは可愛いの。だから難しいよね…」

あんりちゃん「とても勉強になりました。わたしも前は寂しいって結構声に出していたんですけど、あるとき、『あれ? 寂しいって周りに言い過ぎると売れ残りっぽい感じしない?』って思ってから言うのをやめました。自分で自分をセール品にしちゃ駄目ですよね

田辺さん「あんた良いこと言うね! わたしが言った事にして良い?」

あんりちゃん「良いですよ」

 

今回の名言は非常にシビアですが、正直に言ってくれる田辺さんの存在はとてもありがたいです。わたしの寂しいが周りの迷惑にならないように気をつけます