田辺さん名言集 Time is Sweets~時はマカロン~

酒寄希望(ぼる塾)

第17話 「やり返したくなったら、その前にあんりが幻滅しないか考えるの!」

みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。

わたしの相方田辺さんの名言を通してみんなで気楽になろう!というこの連載。

今回の名言はこちら!

 

やり返そうと思ったとき、やる前にあんりが幻滅しないか考えるの!

 

突然ですが、みなさんはやり返したいと思ったことはありますか?「そんなことは一度もない」という答えが一番良いと思うのですが、今まで生きてきて一度くらい…いや、二、三度…いや、もっと考えたことがある人は多いと思います。わたしももちろんあります。

 

人気ドラマ 『半沢直樹』があれほど大ヒットした理由のひとつは、「この世界にやり返したいと思っている人がたくさんいるから」だと、わたしは睨んでいます。だって流行語大賞になったあの名台詞は「やられたらやり返す」で終わらず、「やられたらやり返す、倍返しだ」ですよ! めちゃくちゃやり返している!!

 

何故、突然こんなことを聞いたのかというと、わたしの相方である田辺さんがよく、「悔しい!! やり返したい!!」と、言っているからです。しかし、彼女が本当に言葉の通りやり返しているかというと、そうではありません。田辺さんは、やられてもやり返さない人です。わたしはやり返さない理由を聞いたとき、これは自分も実践しようと思いました。

 

ある日のことです。

 

田辺さん「聞いて! この前、腹立つことがあったのよ」

わたし「それは大変だね」

田辺さん「ほんと悔しい!! やり返したい!! でもさ、あんりのこと考えて我慢したよ

わたし「あんりちゃんが関係することだったの?」

田辺さん「いや、あんりは関係ないよ」

 

わたしの頭の中に?マークが浮かびました。わたしは田辺さんの怒っている相手があんりちゃんにとっても仕事関係者だったのかと思ったのです。わたしはそのことを言いました。

 

田辺さん「違う違う! そういうのじゃない! あんりってさ、テレビとかだと常に怒っている人みたいになっているけど、実際は全然怒らないじゃない。あの子は怒るキャラだからやっているでしょ」

わたし「うん」

田辺さん「わたしはギャラのこととかで怒ったりするけど、あんりって自分の損得で怒らないし、かなりの人格者だと思うのよ」

わたし「確かに。あんりちゃんが怒るときって自分の為じゃないよね」

田辺さん「そう! だからあんりが怒ったり呆れているときって本当にそいつヤバいのよ」

わたし「ヤバいね」

田辺さん「そこでわたし考えたの! 何かやられて頭に血が上ったとき、一回あんりを頭に思い浮かべるの! でね、」

 

田辺さん「やり返そうと思ったとき、やる前にあんりが幻滅しないか考えるの!」

 

わたし「それで一回冷静になるんだね」

田辺さん「そう! 大体は頭の中のあんりがわたしに幻滅するからやり返さないの。あんりが言うのよ『田辺さん、相手と同じところまで降りちゃいましたね』って」

わたし「うわ、それは刺さるね」

田辺さん「そうなのよ! 頭に血が上っていると気づかないけど、やり返したら損することって多いのよ! 世の中不思議なもので最初にやった側より、やり返したほうが損することって多いの! あと稀にわたしもちょっと悪いときもあるの!」

わたし「田辺さんが悪いこともあるんかい!」

田辺さん「だからね、相手に直接やり返すよりもその分仕事を頑張って、『ほら、あんたが嫌なことした田辺さんってすごいのよ~。あんたと違うのよ~』って相手が結果的に屈辱を味わうようにしている」

わたし「そっちのほうが良いよ! わたしも頭にあんりちゃんを思い浮かべるようにする!」

田辺さん「そうしな!」

 

その後、わたしもやり返そうと思ったときがあり(あったんかい)、やる前にあんりちゃんを頭に思い浮かべてみました。すると、頭の中のあんりちゃんが『酒寄さん、そんなことしたらみたらし(わたしの息子)が悲しみますよ』というので、留まりました。みなさんもやり返す前に一度、自分のまわりの一番の人格者を頭に浮かべてみてください! 冷静になれます!

 

※あんりちゃんは怒りんぼキャラなのに実際は全然怒らない人だとバレると、彼女の営業妨害になってしまうかと心配しましたが、あんりちゃんが、「問題ないです! わたしが良い人だということを世間に広めてください!」と言っていたのでばらします。

 

おまけ

 

田辺さん「なんで思い出すのが酒寄さんじゃないかって気になっているでしょ」

わたし「ちょっとね」

田辺さん「酒寄さんだと、どんなときでも絶対にわたしの味方でしょ! 例えばわたしが世界中を敵にまわしたとしても、酒寄さんはわたしの味方をする!」

わたし「確かに」

田辺さん「だからね! わたしが何やろうが幻滅しないってわかっているから使えないのよ」

わたし「でも、世界中を敵にまわすようなことはしないでね」

田辺さん「大丈夫よ! 多分ね」