
田辺さん名言集 Time is Sweets~時はマカロン~
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酒寄希望(ぼる塾)
第13話 「大人になっても知らないことはたくさんある。知らないなら知れば良いのよ」
みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。
私の相方田辺さんの名言を通してみんなで気楽になろう! というこの連載。
今回の名言はこちら!
「大人になっても知らないことはたくさんある。知らないなら知れば良いのよ」
ある日、田辺さんから連絡がきました。
田辺さん「マジどうでも良いことだけどさ、レッドリボン軍をここ数年前までレッドリ ボン軍だと思っていた」
レッドリボン軍とは、ドラゴンボールに登場する悪いやつらです。私は田辺さんの一言に衝撃を受けました。
私「『レッドリ』と『ボン』で分けると思っていたの?!」
田辺さん「まぁね~」
レッドリボン軍をこの文章で初めて知った人に説明すると、レッドリボン軍には制服があり、指定の帽子には大きく「RR」と書かれています。しかもその「RR」は大きな赤いリボンのマークの上に記されているのです。私はそのことについて田辺さんに聞いてみました。
私「それなら、あの帽子の『RR』の文字と赤いリボンマークはなんだと思っていたの?」
田辺さん「そういうマークだと思っていたよ」
私は田辺さんの「そういうマーク」に爆笑し、その日はこれで終わりました。
それから数日後。
田辺さん「穴子さんが苗字だって知っていた⁉」
穴子さんとは、サザエさんに登場するマスオさんの会社の同僚です。
私「知っていたよ。穴子さんはマスオさんに対して『フグタくん』呼びだから。穴子が名前だとマスオさんが一方的に同僚のこと下の名前で呼んでいることになっちゃう」
田辺さん「確かにそうだわ! あんた頭良いね! 天才だよ!」
私「褒めすぎだよ」
田辺さん「いや~、前に話した『レッドリボン軍』もそうだけどさ、大人になっても知らない事ってたくさんあるわ。それって楽しいね」
私は田辺さんの「知らない事を楽しめる気持ち」が、少し羨ましいと思いました。
私「楽しいと思えるのって良いね」
田辺さん「あら、楽しくない?」
私「私大人になってからさ、自分が知らないことに対して恥ずかしいって気持ちがすごく強くなっちゃって」
田辺さん「私だって知らないことが恥ずかしいって気持ちはあるよ」
私「しかもさ、子どものころよりむしろ大人になってからのほうが知らないことが増えた気がして。大人なのに…」
田辺さん「私も知らないことだらけだよ。でもさ、」
田辺さんは言いました。
田辺さん「大人になっても知らないことはたくさんある。知らないなら知れば良いのよ」
田辺さんは続けました。
田辺さん「全てを知っている正しい人なんていないよ。大人だってみんな何かしら知らないことがあるよ。でも、それなら知れば良いだけよ」
知らないなら知れば良い。当たり前のように見えて、私には盲点でした。
私「…知らないなら知れば良い。まさにその通りだね」
田辺さん「そうだよ。それって当たり前のことだけどさ、大人になると知らないことに対して見ないふりできちゃうからね」
私「それ、私だ! 知らないことに対して、『このジャンルよく知らない! 恥ずかしい!!』で止まっている」
田辺さん「知らない自分が恥ずかしいから、いっそ知ろうとしないっていう人もいるかもしれないけど、それってもったいないよ」
私「知ろうとするとバカな自分がさらに浮き彫りになるから怖いんだよ。間違えるのも怖いし」
田辺さん「私は神さまだって間違うことはあるって思っている。だから田辺が間違えないわけがないのよ!」
神さまが間違うなら、そりゃ田辺も酒寄も間違うよなと思いました。
この話をしてから、知らないことに対してきちんと知ろうと思えるようになりました。私はその後、香港映画から香港に興味をもち、香港の歴史を自分が知らないことを恥ずかしいと感じ、それなら知ろうと今勉強中です。そして、香港の歴史を学んでいくたびに知ることはとても大事だとわかりました。