田辺さん名言集 Time is Sweets~時はマカロン~

酒寄希望(ぼる塾)

第5話 「米が食べきれない人を助けるときはオカズを分けてあげるんだよ」

みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。

私の相方田辺さんの名言を通してみんなで気楽になろう!というこの連載。

今回の名言はこちら!

 

米が食べきれない人を助けるときは一緒に米を食べるんじゃなくてオカズを分けてあげるんだよ

 

私と田辺さんの同期にガンバレルーヤという女性コンビがいます。東京の猫塾(ぼる塾結成前の私と田辺さんの元コンビ)と大阪のガンバレルーヤは同じ女性コンビとしてライブでよく対決させられていました。

 

私「なんでこんなにガンバレルーヤと戦わされるのかな?」

田辺さん「きっと私とよしこちゃんが黒髪ロングヘアーで酒寄さんとまひるちゃんがショートヘアで髪型が似ているからよ!」

私「そこ?!」

 

私達は戦った分だけ絆がうまれ、ガンバレルーヤが大阪から東京に出てくる頃にはとても仲良しになっていました。

 

4人「なんか4人でライブをしたいね」

 

こうしてツーマンライブが決まり、4人でコントをする為に深夜稽古が行われました。

 

田辺さん「稽古を始める前に腹ごしらえしない? 良い店があるの」

 

田辺さんが、「腹が減っては練習できぬ」と言うので稽古前に一回食事を挟むことになりました。

 

田辺さん「ここは安くて美味しくて量が多いの!」

 

その店は朝までやっているので徹夜の稽古前に私と田辺さんはよく訪れていました。通っているから私は知っていました。

 

私「本当にここ量が多いから気をつけてね」

田辺さん「揚げ物美味しいよ。私はからあげ定食にしてごはん大盛りにしようかな。徹夜するからお腹すくし」

よしこちゃん「私も揚げ物にしてごはん大盛りにしよう」

私「大丈夫?ここの大盛りは漫画みたいなてんこ盛りのごはんだよ!」

よしこちゃん「あら、そんなに多いの?」

まひるちゃん「私も大盛りにする!」

よしこちゃん「まーちゃんにそんな量食べきれる?」

まひるちゃん「今すごくお腹が空いているから大丈夫!」

よしこちゃん「本当に? 私も大盛りにするから手伝ってあげられないよ!」

私「よしこちゃんも大盛りにするんかい」

 

私以外は全員揚げ物系の定食にごはん大盛り、私はご飯少なめ(この店の少な目は他で言う普通盛り)を注文。待っているとラグビー部員の席に運ばれてきそうな定食が私達の前に並びました。

 

私(田辺さんは大盛り完食経験者だから問題ないとして、ガンバレルーヤは食べきれるかな?)

 

みんなで勢いよく食べ始め、しばらくすると私の予想は的中しました。

 

まひるちゃん「もう食べられない…」

よしこちゃん「ほらやっぱり!」

まひるちゃん「よっちゃん食べて…」

よしこちゃん「仕方ない!」

 

まひるちゃんは途中で食べきれなくなり、よしこちゃんは自分のごはん大盛りとまひるちゃんの残したごはんを受けもつことになりました。よしこちゃんは頑張って食べているのですが、ラグビー部員から見ても大量の白米に苦戦していました。

 

私「ごはん食べるの手伝おうか?」

 

私はごはん少なめにしていたので力になれると思い、そう提案しました。

 

よしこちゃん「ううん。大丈夫よ。ありがとう」

 

しかし、よしこちゃんは悲しそうな笑顔でそれを断り、一人で白米に立ち向かっていきました。私が、(よしこちゃん気を使っているのかな…)と思っていると、田辺さんが動きました。

 

田辺さん「白米だけ大量に食べるのってきついよね。私のオカズ分けてあげるよ」

よしこちゃん「ありがとう! 助かる!」

 

田辺さんからオカズを分けてもらったよしこちゃんは大量の白米を一人で完食できたのです。

 

田辺さん「米が食べきれない人を助けるときは一緒に米を食べるんじゃなくてオカズを分けてあげるんだよ」

 

田辺さんは、思いやりを持ちつつ、相手の実力を信じてくれます。一緒に過ごした日々の中で、よしこちゃんなら米を完食できると信頼していたのです。私は人を助けるときに相手を信じることはとても大事だと思いました。私はこの名言をもとに、息子がピーマンを残しているときなど、【ここにいるよピーマン】というオリジナルソングを歌い、彼が笑顔でピーマンを完食することに成功出来ました。

 

この名言は米にかぎらずあらゆることに当てはまると思います。

みなさんが誰かを助けたいとき、この言葉を思い出してください。きっとそれまで見えなかった新しい方法が見つかると思います。