眼鏡をはずすとちょっと目が大きくなる

浦井のりひろ(男性ブランコ)

第9話 みんとよ

 兵庫県豊岡市。相方平井の出身地である。夏は全国でトップクラスの暑さとなり、冬は1mを越える大雪が降る。コウノトリの人工飼育と野生復帰に成功し、コウノトリと共に生きるまちづくりを目指している。演劇にも力を入れており、豊岡演劇祭というイベントが毎年開催されている。

 

 平井の出身地である事から、昔からたびたびお世話になっている。なんの知名度もない頃に地域のウェブCMに起用してくださったり、ブランド米である「但馬米」の農家さんのイベントに呼んでいただいたりした。

 

 3年前から「みんなで豊岡ライブ」というイベントをやらせていただいている。仲の良い芸人をたくさんお招きしてライブをし、温泉宿に泊まり、次の日はみんなで豊岡やその周辺を観光して帰る、半分仕事半分旅行のようなイベントである。

 初回は2024年1月に開催された。初開催で緊張もあったが、豊岡市内外からたくさんの方にお越しいただき、大変盛り上がった公演となった。マネージャーさんをはじめスタッフさんの尽力により、ライブ後に城崎の素晴らしい温泉宿に宿泊し、マユリカだけ翌日急遽仕事が入った為無念の早朝出発となったが、みんなで水族館を巡ったり、城崎の温泉街を見て回ったりして過ごした。年一これができるなら他の仕事も頑張れるな、と思える楽しいイベントだった。この時アイロンヘッド辻井さんがSNSを盛り上げる為提唱した「#みんとよ」はその後の豊岡ライブでも定番となった。

 

 翌2025年は、前日福岡の劇場出番から姫路に前乗りし、バスで豊岡へ向かった。姫路駅に集合した時、平井が来てくれた芸人一人一人に「ありがとうなあ」と握手しながら挨拶していたが、流れで僕にまで「ありがとうなあ」と握手してきた。移動の疲れが出ているなあ、と思った。2度目の豊岡ライブも前年に負けないほど盛り上がり、しれっと20分くらい押してしまった。ライブ後、今回は鳥取の宿に移動し宿泊した。またもスタッフさんの計らいによりビンゴ大会が開催され、当選した人にはロングコートダディ兎さんと蛙亭中野のペアがボディでサンドして祝福してくれる強烈なおまけがついてきた。二人とも祝福の為に自分がビンゴしているのを黙っていたというのを後から聞き、そのプロ根性に感銘を受けた。翌日はみんなで鳥取砂丘を観光し、砂丘の下り坂を恐る恐る下っていく芸人たちを尻目に全速力で駆け下りていく子供の姿に元気を貰ったりした。翌日京都で出番の為、みんなと泣く泣く鳥取で別れてこの年のみんとよは終了した。

 

 そして、3回目となる今年は、毎年お借りしていた会場が数年規模の改修工事に入るとの事で、みんとよは一旦の最終回となった。

新たにビスケットブラザーズと紅しょうがにも来てもらい、公演時間パンパンのボリュームで開催された。平井の母校である豊岡高校にご協力いただき、部活のユニフォームを着用したグッズを作らせていただいた。当日、辻井さんが杖をついていた。腰を痛めてしまい治るまで必要とのことだった。その杖は普通の杖と異なり、椅子に変形しどこでも座ることができるものだった。辻井さんの身体が心配だったがネタ中にもその杖を紹介したりして笑いを巻き起こしていた。出演者も増えた中で何とか(ダメだが)20分押しで大盛況のうちに最後のみんとよは幕を閉じた。

 

 今年の宿は初回と同じ城崎の宿になった。今回もビンゴ大会が開かれることになり、さらに平井賞と浦井賞が設けられ、景品を一つ用意することになった。2日前くらいに景品を買いに行き、いろいろ見て回った結果、テーマパークなどでよく見かけた折りたためる椅子を購入した。誰に当たるかドキドキしていたが、よりによってすでに似たものを持っている辻井さんに当たってしまった。申し訳なく思ったが辻井さんは喜んでくれていた。

 ビンゴした人を兎さんと中野が今年もボディサンドでお祝いしてくれたりして宴の時間は過ぎていった。その後宿のカラオケ大会が開かれたが、部屋でうるとらブギーズ八木さんやド桜たちとまったり過ごすうち眠ってしまった。

 

 翌日城崎マリンワールドに赴き、アジ釣り大会やバックヤードツアーなどを体験させていただいた。サプライズでトドに指令を出すスタッフさんとしてショーに紛れ込ませてもらったのだが、緊張で暗闇から呼びかける化け物のような言い方になってしまい、トドに「おそらくこの動きですよね」とフォローしてもらう結果となってしまった。

 その後昼食で出石そばのお店に行き、お皿何枚分食べることができるかみんなで挑戦した。向かいに座った辻井さんが「無理や…絶対無理やわ、これ」とずっと言っていた。辻井さんの身体が心配だったが、結果誰よりもそばを食べ、一番いい景品の木札を貰っていた。

 

 こうして楽しいみんとよツアーが終了した。お越しくださったお客様、これまで携わってくださったスタッフの皆様、忙しい中来てくれた芸人の皆さん本当にありがとうございました。また復活した際はよろしくお願いします。最後は会場からバスで出発するときのみんなの挨拶で。「ばいばーーーーーーい!!!!!」




※次回の更新は、2026年5月5日(火)の予定です。